あふぇりえいと

2010年5月6日木曜日

シカ急増、保護地域追われるニホンカモシカ

シカ急増、保護地域追われるニホンカモシカ


ニホンカモシカ

ニホンジカ
三重、奈良、和歌山県にまたがる紀伊山地の「カモシカ保護地域」で、国の特別天然記念物・ニホンカモシカの生息密度が1平方キロあたり0・4頭と なり、全国の13保護地域で最低水準に落ち込んだことが、3県教委のまとめた特別調査報告書で明らかになった。
紀伊山地の生息密度が低下したのは1986年度の調査開始以来初めて。専門家は「代わってニホンジカの生息密度が大幅に増加しており、ニホンカモ シカが保護地域外のふもとに追いやられている」としている。
ニホンカモシカの保護地域は青森県の下北半島から紀伊半島まで13か所に設定されている。紀伊山地の保護地域は、三重県大台町や奈良県十津川村な ど3県の17市町村にまたがる795平方キロで、89年に設定された。全国の保護地域で最も南に位置している。
3県教委は86年度から8年に1度、特別調査を実施しており、2008年度から09年度にかけて4回目の調査を実施した。調査は「区画法」で、調 査員が一斉に保護地域を歩いて調べ、目撃したニホンカモシカの数から生息数を推定した。
その結果、1平方キロあたりの生息密度は0・4頭にとどまり、過去3回の0・6頭を下回った。保護地域内の生息頭数は約400頭とみられ、前回の 700頭から大きく減少した。
一方、ニホンジカは前回の1平方キロあたり2・9頭から4・1頭に大幅に増えた。ニホンカモシカとニホンジカは、冬場に針葉樹の葉を食べるなど食 性の重なる部分が多く、調査員らは「ニホンカモシカが保護地域から追いやられている可能性がある」という。今回の調査では、津市や名張市までニホンカモシ カの分布範囲が広がっていることも分かった。

続きはこちら・・・

0 件のコメント: