特別企画展:ゲゲゲの鬼太郎~妖怪道五十三次の世界 草津で30日まで /滋賀
◇歌川広重の浮世絵と対比
草津市草津3の同市立草津宿街道交流館で開催中の特別企画展「ゲゲゲの鬼太郎~妖怪道五十三次の世界」が人気だ。漫画家、水木しげるさんが東海道を旅する妖怪たちを描いた「妖怪道五十三次」がメーンの展示で、県内外から多くの人が訪れている。来館者数が通常の約3倍となる日もあるほどの盛況ぶり。今月30日まで。
同館の開館10周年の記念事業。妖怪道五十三次は、水木さんが江戸時代に歌川広重が描いた浮世絵「東海道五十三次(保永堂版)」をモチーフに制作し、03年に完成させた。広重が切り取った街道風景に「鬼太郎」や「ねずみ男」など妖怪約300体を登場させている。
企画展では、広重と水木さんの絵各55枚を対比できるよう、並べて展示した。随所に水木さんのユーモアあふれる仕掛けが盛り込まれている。例えば草津を描いた作品では、旅人の休憩所の看板を「うばがぢゃや」から「みずきや」にし、その前を牛車の妖怪「朧車(おぼろぐるま)」が通っている。
同館によると、普段の来館者は休日で100人程度だが、3連休の中日だった7月19日には、親子連れやカップルなど約300人が訪れた。一枚一枚をじっくり見る人が多いという。
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