博物館を拠点に研究を進める市民が、地域と館をつなぐ存在になる。
「この骨は、今年4月に亡くなったうちのネコ。こっちは3年前の忘年会で鍋で食べたトリの骨なんですよ」
琵琶湖のほとりに立つ滋賀県立琵琶湖博物館(同県草津市)。7月18日、同館で始まった企画展「骨の記憶」の会場で、大津市の学習塾講師永野麻也子さん(52)が、自ら作った骨の標本を説明していた。
人間や動物の骨約200点を展示したこの企画展では、会場の約3分の1が、同館と連携する市民グループの一つ、「ほねほねくらぶ」のスペースとなっている。ここには、メンバーが同館の支援を受けながら作った骨の標本や
ほねほねくらぶ会長の会社員山中裕子さん(45)(京都市)は、「博物館に『トリの剥製を作りたい』と言えば材料を用意してくれるし、わからないことがあれば質問できる。素人研究家にはありがたい」と話す。
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