滋賀会館・元絵師の手で復活
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映画看板絵師だった男性がこのほど、滋賀会館シネマホール(大津市)の特集上映に合わせて手描きの映画看板を制作した。映画看板を描いたのは42年ぶりで 「若い人には手描きの看板を知ってもらい、当時を知る人は懐かしんでほしい」と話す。看板が掲示された同館入り口には昭和の郷愁が漂っている。 兵庫県尼崎市のイラストレーター小林忠市さん(62)。小林さんは1965年、集団就職で訪れた大阪府堺市にあった映画館に誘われて映画看板を描き始めた。大好きな小林旭や高倉健を看板に描く毎日。筆を走らせることに熱中した。 67年を最後に看板制作から遠ざかっていたが今年1月、小林さんの映画看板パネル展を見た同ホールの映写技師が制作を提案し、小林さんも快諾した。 溝口健二監督作品の特集上映に合わせて「雨月物語」と「山椒大夫」を縦0・9メートル、横3・6メートルの看板に描いた。「懐かしいより必死だった」というが、完成してみると「ブランクがあってもできるもんやなあ」と納得のできに仕上がった。 |
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