県で最も高い伊吹山(標高約1377メートル)の山頂付近には草原が広がり、毎夏、色とりどりの花が咲いて「天空のお花畑」が広がる。夏休み期間 の8月には1日約5000人ほどが山頂を訪問。山頂は夏でも平地より気温が10度ほど低く、晴れた日には琵琶湖を一望できる。観光客らは「花」「涼感」 「展望」のぜいたくな組み合わせを楽しんでいる。
伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にあり、山頂は米原市。同市上野から登山できるほか、岐阜県関ケ原町側の有料道路「伊吹山ドライブウェイ」で、ふもとから山頂近くまで車で登ることもできる。
8月の花畑はシモツケソウの花でピンク色に染まる。さらに、紫色のカワラナデシコやミヤマコアザミ、オレンジ色のコオニユリなどが彩りを添える。同月下旬には、イブキトリカブトなど秋の花も咲き出す。
山頂部の「お花畑」は03年に国の天然記念物に指定された。約300種の植物が自生し、伊吹山で独自に進化したイブキコゴメグサなどの固有種も自 生する。岩場などには、絶滅危惧種に指定されているイヌワシが生息し、全国各地からカメラマンが集まり、大きなレンズを並べる。
ただ、近年は、観光客が連れ込むペットや靴の裏などに種が付着して持ち込まれるヒメジオンやセイヨウタンポポなど平地の植物や外来種が繁殖し、 「もともとの植物の存続を危うくする」と問題になっている。県、米原市、地元の市民団体などで構成する「伊吹山自然再生協議会」は伊吹山の環境を守るため のルール作りを検討している。続きはこちら・・・
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