あふぇりえいと

2009年8月15日土曜日

激動の戦中・戦後、記憶残したい  野洲の老人ク 会員寄稿で冊子に

激動の戦中・戦後、記憶残したい 
野洲の老人ク 会員寄稿で冊子に



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野洲市三上地区のお年寄りが戦中、戦後の記憶をつづった冊子と掲載した写真(野洲市三上)

  滋賀県野洲市三上地区の「三上老人倶楽部(くらぶ)」がこのほど、会員たちの戦時中や終戦直後の記憶をまとめた冊子「激動の時代・戦中・戦後」を作成し た。夫を戦地へ送り出した体験や捕虜となった日々などがつづられ、「21世紀を支える人たちへ」とのメッセージが込められている。

 自分たちの戦時中などの体験を伝える資料が形として残っていないため、70~90歳代の会員19人に寄稿してもらい記録に残すことにした。

 中学時代、学徒動員で信楽陶器爆弾をつくるため、集団宿泊しながら重労働を重ねた体験を持つ高齢者は、「家を離れた寂しさと苦しさで熱い涙がとめどなく流れた」と振り返る。

 父親の出征を野洲駅で見送ったとき、「父が窓から身を乗り出し、大きく手を振り別れのあいさつをしていた」と振り返る人も。学校生活では「教科書が粗悪な紙で、自分で裁断し糸で製本した」と、物不足だった時代を伝える。

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