あふぇりえいと

2010年3月9日火曜日

栗東トレーニングセンター レース支える日々の努力

栗東トレーニングセンター レース支える日々の努力

 ファンファーレが鳴り響き、大観衆が見守る中、最速時速約60キロで疾走する競走馬は、華やかなレースの舞台に立つため、毎日厳しい調教に励み、入念に コンディションを整えている。関西地区の競走馬の調教拠点となっている滋賀県栗東市の「栗東トレーニングセンター」の施設見学に参加した。 (青木貴紀)

 馬優先の世界

  栗東トレセンは昭和44年、JRA最初のトレーニングセンターとして設立された。昭和30年代に競走馬の数が増加したため、競走馬の育成、調教に専念でき る郊外施設が必要になったからだ。甲子園球場38個に相当する約152万平方メートルの広大な土地に、厩舎(きゅうしゃ)や調教師らの住宅が立ち並ぶ。競 走馬約2200頭が暮らし、関係者約2千人が働いている。

 普段は関係者以外入れない厩舎構内に入ると、競走馬の診療所やプールのほか、「馬優先」という珍しい道路標識を見ることができ、独特の世界に入り込んだことを実感。

 初めに案内されたのは、練習用の出走ゲート。地面には、国内の全競馬場で使われている青森県六ケ所村の砂が敷き詰められており、競走馬の蹄鉄(ていてつ)の跡が無数に残っていた。

  ゲートは、幅約1メートル〜60センチまでの4種類。競走馬は最初の約1カ月間、幅が広いゲートで練習し、徐々に出走に慣れていく。「出走ゲートの試験が 競走馬の第一関門なんです」と笑顔で話すのは、案内役の総務・藤原伸崇さん。出走ゲートに両足をかけて上ってみると、騎手の目線を体感することもできる。

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