あふぇりえいと

2009年7月29日水曜日

涼しく動いて酷暑乗り切る沢歩き…滋賀・東近江市の神崎川

涼しく動いて酷暑乗り切る沢歩き…滋賀・東近江市の神崎川

自然派企画・長谷川代表(右)のガイドに従い、沢歩きを楽しむ田中さん。避暑と健康づくりにお薦めだ

 避暑の沢歩きはいかがでしょう。真夏日、猛暑日、湿度の高い日が続く季節。「健康のために」と暑い中を散策しても、逆に体調を崩すことになりかね ない。そこで今回は涼しさを求めて、アウトドアの冒険ツアーを企画・ガイドする「自然派企画」(京都市)の案内で、滋賀・東近江市の神崎川(永源寺コー ス=初級コース)を歩いた。渓谷を流れる青い水と白い岩のコントラストは目にも涼しげ。酷暑を乗り切る消夏法に“沢ウオーキング”をお薦めします。

 ◆滋賀・東近江市の神崎川(永源寺コース) 往復2.0キロ 上級向き 沢歩きとしては初級向き

 ▼天気 曇り一時晴れ▼気温26.0度▼湿度不明▼微風

 永源寺ダムを横目に、国道421号を車で西へ行った。鈴鹿キャンプ場を南に入った渓谷。美しさに目を奪われる。ここが関西の沢歩きのメッカ、神崎 川。大阪や兵庫の人に「神崎川で水遊びしよう」なんて言おうものなら、「気は確かか」と肩を揺さぶられるはず。同名のヘドロが積もる県境の川と違って、こ こはまさに山紫水明の地だ。

 駐車スペースで、レンタルのウエットスーツとヘルメット、それに渓流シューズを装着する。渓流シューズはアユ釣りなどで使用する、足底にフェルト が張られたウエットスーツと同じ素材の靴。フェルトが水にぬれることで、強力な摩擦力を発揮する。いよいよ出発だ。渓谷の沢へと下りると、そこは白い花こ う岩が目に鮮やかなオアシス。ガイドの長谷川博昭代表(39)と滝川あやかさん(27)に続いて、エメラルドグリーンの沢に体を浸した。

 つ、冷たい! 気温は26度だが、水温は22、23度ほど。この日、三重県の一部では気温38度を記録したというが、鈴鹿山脈に隔てられたコチラ は別世界。真夏なのにウエットスーツを着る意味が分かった。水温に慣れてくると、川底を泳ぐ魚や、岩陰に潜むイモリ、水たまりを動き回る無数のカエルやオ タマジャクシが見えてくる。参加者の田中陽子さん(29)は喜々としてイモリの赤い腹をなでている…。

 田中さんら男女4人組は、滋賀県内の企業に勤める職場の仲間。沢歩きは2回目だ。「浮揚感がたまらない」と中島康憲さん(35)は、大の字になっ て流れに身を任せている。時には巨岩を登り、時には滝つぼを泳ぐ。ウオーキングだけではなく、ロッククライミングや水泳の要素もある。

 「普段はインドアなので、歩いて登って流されて、適度な運動で健康づくりになりそう」と田中さん。ハードなようだが、距離は短く、休憩もたっぷり 取るので、初心者も無理なく楽しめている。滝を登る渡部明子さん(29)は、中村功さん(36)の差し伸べる手を握って、「自然に触れあう機会があまりな いので、楽しいです。子供も連れていきたいです…、将来は」とほおを赤らめていた。男女で助け合って困難を乗り越える。これは「距離」が縮みそう。アラ サーの婚活に最適かも。

 ゆっくり進むこと1時間半。7、8メートルの切り立った巨岩がそびえるUターン地点に着いた。ここでも泳いだり、岩から一斉にジャンプしたりと思い思いの時間を過ごす。怖い物知らずの滝川ガイドは、巨岩の頂上から飛び降りていた。

 帰りは水流がフォローになって、どんどん進める。1時間でスタート地点に帰ってきた。ウエットスーツを脱いでTシャツに着替えた。「あそこでコケたの傑作でしたよ」「ジャンプは怖かったあ」冒険譚(たん)はアツかったが、渓谷を渡る風は最後まで涼しかった。

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