あふぇりえいと

2008年12月10日水曜日

湖国の人たち:オピニオン’08 村上悟さん /滋賀

◇思い込みは捨て、やる姿勢 琵琶湖の原点探る--滋賀県環境生活協同組合理事・村上 悟さん(32)=余呉町

 全国唯一の環境生協「滋賀県環境生活協同組合」(事務局・安土町、藤井絢子理事長)が来年解散する。活動の幅が広がり、組合員を対象とした生協方式では収まり切らなくなったためで、新たに発足する「NPO(非営利組織)法人エコナビ」で事業継承する。有リン合成洗剤を使わない「せっけん運動」から発展した生協は約20年で活動を区切り、新組織では若手も大きな役割を果たすことに。中心メンバーとなる環境生協理事、村上悟さん(32)に思いを聞いた。【服部正法】

 --なぜNPOに? “発展的改組”への思いは。

 発足当時にNPOという仕組みがあればそれを選択していたと思うので、本来の姿になると考える。生協は組合員対象の閉じた組織で、制度上の制約が多い。これまでの生協の事業は基本的に引き継ぐが、新たな事業についても模索し、議論しているところだ。

 琵琶湖の現状、つまり私たちの足元から発信されるシグナルを世間に伝えることを一番大事にしたい。ともすれば環境保護活動は「している」ことでよしとなり、何のためにしているのか見失いがちになる。科学的データは必要だが、自分の体で感じたことを大事にしたい。琵琶湖は私たちの暮らしの鏡みたいなもの。琵琶湖を見つめながら、どう暮らしたらいいか考えたい。

 --せっけん運動やこれまでの環境生協の活動をどうとらえているか。

 琵琶湖で赤潮が大発生し問題になった77年は、私は1歳。せっけん運動に“ライブ感”はない。でも、今理事をしていて、配送先の組合員さんと話すと、いい状態の琵琶湖を次世代に継承したいという思いに出合い、共感する。(環境を)きれいにというだけでなく、ぬくもりがある人たちで、県内各地に思いの種がまかれていると感じる。

 それと、環境を事業にし、これだけ作り上げてきたというのはすごいことだ。資産としての人のつながり、商品作りの仕組み・ノウハウの蓄積に、今後の可能性を感じている。

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