マンガを語ろう:滋賀会館シネマホールスタッフ・野田景子さん /滋賀
◆「毎日が夏休み」大島弓子(角川書店)
◇不安・迷いの中、行動を後押し--野田景子さん(25)
◇この言葉を折に触れ再確認 夏休みとは「計画する、実行する、失敗する、出会う、知る、発見する、冒険とスリル、自由とよろこび」
昨年、大学時代の友人に強く勧められて読んだのが「毎日が夏休み」でした。少女漫画といえば恋愛中心のイメージであまり読んできませんでしたが、これはちょっと違いました。
登校拒否の中学生の娘と、仕事のできるサラリーマンなんだけれど会社とうまくいかずに仕事を辞めた父親が、二人で「なんでも屋」を始める物語です。暗くなりそうな話なのだけれど、明るい。
この漫画を読んだのは、仕事場の滋賀会館で一つのプロジェクトに取り組んでいる最中でした。会館をアート空間として、芸術の拠点にしたいと考え、現代アートの映像上映やパンクロックバンドのライブ、ダンス、講演会などを企画し、実際に進めていました。その中で不安や迷いがあったのですが、この漫画と出合い、「これは十分に考えて始めたこと。失敗の方が多いけど、プロセスを楽しまなくては」と自分を肯定できました。自分の野心や野望を実現するための行動を後押してくれたんですね。
漫画の最後に、夏休みとは「計画する、実行する、失敗する、出会う、知る、発見する、冒険とスリル、自由とよろこび」と書かれています。これまで言葉にできなかったことを言葉にしてもらえてすっきりしました。早速この言葉を手帳にメモしたくらいです。これからも折に触れ、この言葉を再確認していくのだと思います。
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