琵琶湖塾:作家の鎌田實さん講演 「あったかい」を基に医療--大津 /滋賀
◇「いろんな人の協力がある」
各界の著名人が毎月「生きる」をテーマに講演する「琵琶湖塾2009」の第3回がこのほど、大津市におの浜1のピアザ淡海で開かれ、医師で作家の鎌田實さん(61)が「あったかい」医療を目指して活動してきた自身の体験などを語った。
鎌田さんは1948年、東京生まれ。74年から長野県の諏訪中央病院に勤務。以来、35年間地域医療に携わり、現在は同病院の名誉院長を務めている。患者や家族との交流を書いたベストセラー「がんばらない」などの著書もある。
鎌田さんは職員の図書室を使ってデイケアを始めたり、ケースワーカーらと一緒に高齢者の入浴の介助をした体験を話し、「自分の仕事じゃないとか、 設備がないからと言ってしまえば、何もできない」と語った。また、「あったかい」をキーワードにして動けば、いろいろな人が協力してくれると話した。
チェルノブイリやイラクで続けてきた医療援助にも触れ、「みんな自分のために生きているが、1%くらい誰かのために生きることが、この世の中を良くするんじゃないかと思ってやってきた」と話した。
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