大津の旧家 風雲急の江戸後期
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大津市の旧家でこのほど、江戸後期の剣道具一式が見つかった。資料や形状から天保年間(1830-43)の製造とみられ、研究者によると現存では最古級と いう。風雲急を告げる時代を背景に、武道が庶民の生活に入り込んでいった様子が分かる貴重な資料という。8月の日本武道学会で報告された。 見つかったのは、竹刀と胴、三枚垂(さんまいだれ)、小手。竹刀は4尺2寸の「長竹刀」で現在より約6センチ長い。つばはイノシシ皮で先端がとがっている。胴は胴台に比べ胸が短い。小手は弓道の弓懸けを改造して作成しており、短めとなっている。 滋賀県教委の三苫保久主事が同市本堅田の旧家の蔵で見つけた。研究者によると、竹製の胴と面金の形状から製造は天保年間ごろまでさかのぼる可能性がある、という。 |
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