あふぇりえいと

2009年6月4日木曜日

近江風物詩2009:ハチミツ(大津市仰木町) ミツバチ、受粉出張も

近江風物詩2009:ハチミツ(大津市仰木町) ミツバチ、受粉出張も

 ブーン--。レンゲの花にミツバチが頭を突っ込んだ。青空の下、耳を澄ますと鳥のさえずりに交じり、あちらこちらから小さな働き者たちの羽音が聞こえてくる。

 彼らの“家”は大津市仰木町の山間部にあるレンゲ畑に置かれた五つの巣箱(高さ60センチ、幅53センチ、奥行き44センチ)だ。巣箱の中は四角い木のフレーム8個で仕切られている。フレームには数本の棒が横に渡してあり、ミツバチが巣を作りやすいように工夫されている。フレームの一つ一つにミツバチが板状の巣を作り、蜜(みつ)をためていく。

 1箱に4万~5万匹がおり、花畑を飛び回る働きバチは体内の「蜜胃」と呼ばれる器官に蜜をため、巣に帰って仲間に分けたり、巣に蓄えたりする。

 巣箱を置いているのは瀬尾養蜂園の瀬尾則夫さん(38)。6月中旬から北海道へも遠征してアカシアやそばの花からも蜜を採るという。冬には、越冬のためにハチと一緒に九州へ。「プロ野球のキャンプみたいでしょ」

 ミツバチはメロンやスイカ、カボチャなどの受粉役としても“出張”する。高齢化で受粉作業が難しい農家にはありがたい存在で、ミツバチが受粉させると実の形もよくなるそうだ。瀬尾養蜂園は年間で延べ約2000個の巣箱を各地に貸し出している。

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