あふぇりえいと

2009年3月5日木曜日

おうみ駐在所物語:/87 近江八幡署馬淵駐在所・北脇洋一郎巡査長

おうみ駐在所物語:/87 近江八幡署馬淵駐在所・北脇洋一郎巡査長

 ◇刑事の父にあこがれ--北脇洋一郎巡査長(29)
 ◇1885年開設、近江八幡市馬淵町1767
 ◇制服の重みに責任感じ

 駐在所の中からガラス戸を開けると、行き交う車の排気音で声がかき消された。国道8号沿いの駐在所の窓には、朝から夜まで車の影が途絶えることはない。

 「おはようございまーす」。小中学生の元気なあいさつが響く毎朝夕の通学時間。警察官に任官して4年目で初めて1人きりの職場に配属された北脇洋一郎巡査長(29)にとって、交差点の立ち番や車列の監視は重要な日課だ。何度注意しても、道路に飛び出す子供は後を絶たない。それでも、昨春の着任時には返事もしてくれなかった子供たちが、今は笑顔を見せてくれるのが自信につながり、励みにもなっている。

 一緒に暮らす妻の亜紀さん(26)とは、結婚から今月で丸2年になった。職場の奥が自宅。ともすれば居心地の良さに甘えそうにもなるが、制服に袖を通せば、ゆっくりはしていられない。昼休みも飛んで職場に戻り、1人きりで黙々と机に向かう。休日も気を抜くことはできない。どこまでが仕事で、どこまでが私生活かの線引きはいまだに難しいが、駐在の辞令が下りた当初、住み込み勤務と知っていい顔はしなかったという亜紀さんも、今は地域に溶け込んでくれている。「本当に感謝するしかない。家事の一切を任せきりなので、恐縮しきりです」と頭をかく北脇さん。夏には待望の第1子も生まれる予定だ。

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