滋賀里遺跡の発掘調査で出土した祭祀用の土器など=大津市見世で |
大津市滋賀里周辺にある縄文時代から古墳時代の遺跡「滋賀里遺跡」の調査で、祭祀(さいし)に使われたと考えられる古墳時代前-中期の土器や勾玉(まがたま)の模造品などが出土した。発掘した市教育委員会が8日発表した。
調査地点は同市見世の宅地造成予定地。調査で東西に流れる幅16・5メートルの川跡が確認され、川の南岸周辺から祭祀関連の遺物が出土した。川岸は直径50センチほどの石を並べて護岸されており、ここが祭祀の場と考えられる。
発掘されたのは滑石(かっせき)と呼ばれる石で作った勾玉や鏡、剣の模造品、底が球形になった小型丸底壺(直径10センチ)や赤彩を施された土器 のわん(直径5センチ)など。古墳時代前-中期(4~5世紀)のもので、祭祀に使われた道具とみられる。つなげてアクセサリーにした直径5ミリほどの臼 玉、管玉(くだたま)、石剣なども発見されている。
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