鐘や銅鑼、「眠れる文化財」発掘
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滋賀県教委は本年度から、社寺で使う鐘や銅鑼(どら)、鰐口(わにぐち)など梵音具(ぼんおんぐ)の調査を始めた。神道・仏教美術として、仏像や絵画に比 べて目立たない存在の梵音具について、県内全域に渡る大規模調査を行うのは全国でも極めて珍しいという。県教委は「調査で価値を見直し、保存策を確立した い。寺院で眠る未発見の文化財の発掘も目指す」としている。 県内の梵音具では、重要文化財「弁慶鐘」や県指定文化財「三井の晩鐘」(いずれも大津市・三井寺所蔵)など全国に知られる文化財が存在し、最近、日本最古とされる和韓混交鐘(守山市・下新川神社)が発見されている。 多くは銘文が彫られ、寺院や地域の歴史を物語る資料でもある。一方、ほとんどが詳細な調査をされず評価が定まっていない。 調査は、県内各地の社寺に伝わる梵音具のほか、県外にあるが、湖国で製造、伝来したものも対象にする。重文と県指定の文化財は除く。銘文や材質、文様、技法などを調べ、重文や県文化財への指定も目指す。 |
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