伝統と新潮流、和菓子の挑戦
教室開催や「洋」と融合
新年を祝う花びら餅、桃の節句にはあられやひちきり……。人々の暮らしや年中行事と切っても切り離せない菓子。食生活が変貌(へんぼう)しつつあるなか、いかに伝統を守りつつ、新たな潮流を生み出すか。和菓子の世界における職人たちの挑戦を追った。
12月半ば、京都市左京区の民家の1室。老舗和菓子店「笹屋吉清」社長の保木進さん(60)がふきんを絞ると、菓子の生地でできたウメやウグイスがテーブルに姿を現した。「手品みたい」。周囲で歓声が上がった。
「京菓子協同組合」の有志が昨年春から始めた和菓子教室。この日は2時間ほどかけ、ワインやゴマなどを使った色とりどりのユリネまんじゅうを作った。3回目の参加という滋賀県の主婦(43)は「和菓子の奥深さを知った。家族にも作ってあげたい」。
「子供のころから和菓子の味に慣れ親しんでほしい」と小学校などへ出向くこともある。「和菓子離れに歯止めを掛けるには、家庭で口にする機会を増やさないと」。保木さんの口調は真剣そのものだ。
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