あふぇりえいと
2009年1月29日木曜日
銀輪操り、軽やかに舞う――サイクルフィギュア全日本選手権王者・堀井和美さん
銀輪操り、軽やかに舞う
サイクルフィギュア全日本選手権王者・堀井和美さん
特殊な自転車を操り、決められた時間内でアクロバティックな技の正確さを競う「サイクルフィギュア」。ドイツ生まれのこの競技にほれ込み、普及に取り組んでいる女性が滋賀県草津市にいる。堀井和美さん(37)だ。全日本選手権女子シングルで目下、7連覇中の実力者は、6年前に地元でクラブを立ち上げ、小中学生たちに技術の手ほどきをしている。
弧を描いて走る自転車のハンドルに両足で立ち、両手を水平に広げる。「京滋サイクルフィギュアクラブ ブルーレイクエンジェルス」の小中学生たちは週1回、草津市立農業者トレーニングセンターで練習に励んでいる。
「サイクルフィギュアって面白そう」と、滋賀と京都から約10人がクラブに集まった。サイクルフィギュアは「フィギュアスケートや体操競技を自転車でやるイメージ」。使うのはブレーキがなく、前後に進める特殊な自転車だ。
競技は11メートル×14メートルのコート内を、最大で30種の技を披露しながら走行する。時間は5分間。あくまで決められた技の正確さを競い、フィギュアスケートのような芸術点はない。日本ではまだマイナースポーツだが「欧州ではドイツを中心に愛好者が多く、アジアでは香港が盛ん」。
サイクルフィギュアの魅力は達成感だ。技の種類は約300あり、難しいものだと「身につけるのに1年以上かかる」。それだけに「何回も練習して技を完成させ、競技会で披露できた時の喜びは何物にも代え難い」。
サイクルフィギュアとの出合いは龍谷大時代。サイクリングをやりたいという友人について自転車部に行くと、ちょうどサイクルサッカーの練習をしていた。やってみたいと話したところ、「女子はない。代わりにサイクルフィギュアはどうか」と勧められ、競技を始めた。
卒業後は同大の職員をしながら競技を続けたが、2001年に日本で開かれた世界選手権に向け「本場のドイツでトレーニングをしたい」と退職。約10カ月間、ドイツのクラブに所属して技術を磨いた。現在は県立成人病センター(滋賀県守山市)でパート職員として働きながら、自らの練習とクラブの指導に取り組んでいる。
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