旧ウォーターハウス邸の改修工事完了 近江兄弟社、ゲストハウスに活用
近江八幡市池田町の洋館街にある、米国人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(一八八〇-一九六四年)が設計した旧ウォーターハウス邸が改修された。管理する財団法人近江兄弟社(大島武久理事長)は、近江兄弟社グループのゲストハウスなどとして活用する。
旧ウォーターハウス邸は、早稲田大の英語教師として来日していたポール・B・ウォーターハウスが、ヴォーリズと出会って共鳴し、滋賀での布教活動に協力した間、住まいとしていた。
一九一三(大正二)年五月建築の木造モルタル三階建て延べ三百十平方メートル。山形をした切り妻屋根が特徴。十一室あり、はめ込み式の暖炉五基、煙突二基、室内に太陽光を取り入れるため多くの窓が設けられている。
ウォーターハウスは、琵琶湖を航行する湖畔伝道船「ガリラヤ丸」の船長として、県内でキリスト教を広めた。米国での排日運動を収めるため一八年にいったん帰国。四年かけて全土を回り、日系人の人権保護に尽くした。現地の日系人がお礼に贈った三千円と車を伝道用に滋賀へ持ち帰った逸話がある。
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