あふぇりえいと

2009年1月6日火曜日

黒壁とガラスの「博物館」 滋賀・長浜(ながはま)


黒壁とガラスの「博物館」 滋賀・長浜(ながはま)

 長浜に行く、と話したら何人かの同僚に「ラーメン食べに行くんですか」と言われた。琵琶湖湖北の町は、東京での知名度は福岡の屋台街に及ばなくとも、毎年200万人以上の観光客が関西や東海から訪れる。

 人々のお目当ては黒壁スクエア。北国街道を中心とした一帯だ。古い商家にエミール・ガレなどの作品を並べた黒壁美術館、制作体験工房など、ガラス工芸をテーマにした店や施設が集まり、人通りが絶えない。

 「黒壁」の名は「黒壁ガラス館」に由来する。2階建てのどっしりとした建物で、世界中のガラス細工が展示販売される。もともとは1900年(明治33年)築の百三十銀行長浜支店の建物で、しっくいの黒い壁から「黒壁銀行」と呼ばれた。江戸時代から明治にかけて日本海と関西を結んだ商都の繁栄を象徴する建物だった。

 昭和の終わりごろ、ドーナツ化が進んで中心街が寂れ、取り壊しが計画された時、「町のシンボルを守ろう」と市民が動いた。八つの地元企業と市が出資して建物を買い取り、第3セクター「黒壁」を設立、ガラスを核に観光開発に乗り出したのが20年前。「長浜の黒壁」といえば、町おこしの成功例として全国から注目される存在になった。

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