あふぇりえいと

2009年2月14日土曜日

わたしとおかあさん:MIOびわこ草津のFW、アランさん

わたしとおかあさん:MIOびわこ草津のFW、アランさん

 ◇「将来のため」と涙で留学勧める 支えに感謝し「2倍頑張る」--アラン・ドイス・サントス・ナチビダデさん(19)

 私が日本でサッカーをできているのは、ブラジルにいる母(48)のおかげです。クラブチームでの私のプレーが、05年に日本の高校から来たコーチの目に留まりました。勧められた留学をためらっていた私に「海外に住んで他の国の文化を経験するのは大切なこと。ぜひ行きなさい」と送り出してくれました。

 母は「海外に行く機会は少ない。サッカーをやりながら、勉強もやってほしい」と言っていました。私は遠い国には行きたくなかったのですが、来日前に取材に来た地元のテレビ局に「寂しいけれど、将来のためだから」と涙を流しながら話している母の姿を見て、頑張ろうという気持ちが出てきましたね。

 人に対して、めっちゃ優しいです。私のことも、いつも気にかけてくれています。週1回、電話をするのですが、毎回「体の調子はどう」「ちゃんとご飯を食べてるのか」と聞かれますね。負けた試合について話すと「負けることも勉強になるから、気にせず、次に向けて頑張って」と励ましてくれます。

 思い返せば、クラブチームでプレーできたのも、12歳で母がサッカースクールに入れてくれたことがきっかけです。友達と遊びでやっていたのですが、周りから「うまいからちゃんとやった方がいい」と言われ、決めたのです。裸足でボールをけっていた私に、スパイクも買ってくれましたね。スクールに入って2、3カ月後、チームにスカウトされました。運が良かったのかもしれませんが、母の支えがあったからこそだと思っています。

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