滋賀の風土分かりやすく
滋賀の歴史や風土、文化を多角的に検証する成安造形大「近江学研究所」(大津市仰木の里東)は、「研究紀要『近江学』」を創刊した。写真家の寿福 滋さんや今森光彦さんの作品を多用し、大津絵や観音像といった身近な話題から掘り下げて学問的考察を進めるなど読みやすい内容で、同研究所は「広く読ま れ、湖国の素晴らしさを再認識する材料になれば」としている。
同研究所は2008年4月、近江の風土や文化が内包する豊かさを知り、新たな価値観を探る目的で設立。他大学の研究者、博物館の学芸員、大津絵師など様々な分野の講師を招き、市民向けの講座を開いてきた。
紀要には、「大津絵の誕生と三井寺別所の宗教文化圏」(福家俊彦・三井寺執事)、「近世近江の宿場町と街道」(水本邦彦・京都府立大教授)、「湖北の観音像」(高梨純次・県立近代美術館学芸課長)など学外研究員の寄稿を掲載。
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