当地の逸品:豆腐 (上原豆腐店)
◇川端に引いた名水百選・針江の生水、100年の味を支える
◇大豆のお焦げが香ばしさの秘密
口に入れると、少し粗い舌触り。香ばしい大豆の香りが鼻に抜ける。明治30年ごろから高島市新旭町針江で続く「上原豆腐店」の3代目・上原忠雄さん(68)と妻政江さん(65)が作る木綿豆腐は、食感と風味が人気だ。毎日、新旭町内の約50軒に上原さんがミニバイクで届ける。初代のころからのお得意さんもいるという。
同店の軒先では、わき水を生活用水として引き込む「川端(かばた)」に水があふれる。この地域の地下水は08年、「針江の生水(しょうず)」として環境省の「平成の名水百選」に選ばれた。軟水で、ほんのり甘いのが特徴。上原豆腐店の豆腐は代々、この水で作られてきた。
夫婦の一日は早朝、前夜から水に浸しておいた大豆をすりつぶすことから始まる。直径約50センチの釜で1時間ほど煮る。この時できる「お焦げ」が、豆腐の香ばしさを引き出す。2枚の薄い木綿でろ過して豆乳に。ミネラルを多く含む沖縄産のにがりを混ぜて、型枠に流し込み、重しで水分を抜いて出来上がり。
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