あふぇりえいと

2009年6月24日水曜日

ホタルはどこで見られるの?

ホタルはどこで見られるの?

 ◆ホタルはどこで見られるの?
 ◇米原・三島池などでゲンジボタルが乱舞 子孫残す求愛行為なので見守って

 なるほドリ 米原市でホタル祭り(6月5~14日)が開かれたんだってね。ホタルっていつまで見られるの?

 記者 ホタルの種類や地域によって違います。草津市の県立琵琶湖博物館によると、最も多く見られるゲンジボタルは県内では5月下旬から6月下旬ごろまで見られます。水田に多いヘイケボタルは6月上旬から8月下旬ごろ。陸で育つヒメボタルは6月中旬から7月下旬ごろのようです。「桜前線」があるように「ホタル前線」もあり、気温が高い所から先に見られるようになります。幼虫が川から上陸するには、水温が約13度以上になることが条件の一つです。

 Q ホタルにはどんな種類があるの?

 A 世界で約2000種余りいるとされています。日本で生息しているのは45種類ほどで、代表格はゲンジボタルです。体長は、雌が約2センチ、雄が約1・5センチで、胸に十字形の黒紋があるのが特徴です。幼虫は主に川でカワニナ(巻貝)などを食べ、約1年で成虫になります。

 ヒメボタルは体長約6~9ミリと非常に小さく、陸上でカタツムリの仲間を食べて大きくなります。伊吹山(米原市)の山頂付近で多く見られ、地元ではイブキボタルとも呼ばれています。

 Q 県内でしか見られないホタルはいるの?

 A これまでの研究では確認されていません。県内ではゲンジやヘイケ、ヒメボタルなどの他、光をほとんど発しないオバボタルやクロマドボタルも見られます。

 Q 光らないホタルもいるんだね。

 A 実は光らないホタルの方が多いのです。卵や幼虫の時には光っても、成虫になるとほとんど光らなくなるホタルもいます。ホタルは求愛のために発光するのですが、光らないホタルの場合は、雌がフェロモンを出し、雄が感知します。

 Q 雄と雌で光り方の違いがあるの?

 A 雄は同じ間隔で同時に光る「集団同時明滅」をします。ホタルの光が急にきれいに見えることがありますが、この時です。こうすることで、違う間隔で光っている雌を探しているのです。

 ゲンジボタルの場合、西日本では2秒、東日本では4秒間隔で光るという違いもあります。また、気温が高いと間隔は短く、低いと長くなります。雄は腹部2節分が光り、雌は1節分が光るという違いもあります。雄の方が光がやや強いです。

 Q ふーん。ところで、県内のお薦めスポットを教えて。

 A 米原市池下の三島池は近くに駐車場やトイレがあり、ホタル観賞に最適な場所の一つです。県内唯一のホタル資料館「守山市ほたるの森資料館」(守山市三宅町)では、例年5月下旬から6月中旬、隣接の人工河川で自由にホタルを見られます。多い時は150~200匹に遭遇できるそうです。大津市の千丈川沿いにも多く見られます。ただ、こちらは住宅地で道も狭いので、車で行くと地元の人たちの迷惑になります。マナーを守って鑑賞してください。また、カメラのフラッシュはたかないでください。ホタルの成虫は数日ほどの短い命の中で子孫を残そうと光でお互いを探しているので、余計な光があると、交尾の機会が減ってしまいます。

 Q 何時くらいに行けばいいの?

 A よく見られるのは午後8時以降。雨や風が強いと葉の裏などに隠れてしまいます。湿度が高く、蒸し暑い夜の方がたくさん見ることができます。

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