映画・ドラマで滋賀ロケ人気
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映画やテレビドラマで、滋賀を舞台に撮影した作品が目立っている。撮影所がある京都に近く、琵琶湖に代表される豊かな自然の風景や歴史的建造物が時代劇などに重宝される。作品を観光振興につなげようとする行政の手厚い支援も、ロケ地に選ばれる理由にある。 滋賀県内へのロケ誘致を担うのは、県と12市2町で構成する「滋賀ロケーションオフィス(LO)」。湖国観光の振興を図る「びわこビジターズビューロー」内に2002年に設立された。 制作会社に対するロケ地情報の提供などを行い、7年間で映画145本、ドラマ198本を支援した。CM撮影などを含めると総数は680本を超える。 彦根城や近江八幡市の八幡堀、五個荘の近江商人屋敷、現代の建築物が映り込まない湖西や甲賀の自然などが人気スポット。ロケ地画像を検索できるホームページもある。 ■「地元橋渡し」任せなさい 映画やドラマのロケ支援を行う全国の組織が加盟する「ジャパン・フィルムコミッション」(JFC、東京)によると、国内に支援組織は150以上あ る。平均職員数は1・5人に対して、滋賀ロケーションオフィス(LO)は県からの出向者ら専従が4人もいる。JFCは「滋賀は撮影の中心・京都に近くロケ 地の需要は多い。支援実績と内容は全国でも上位」と話す。 特に昨年は、安土城築城をテーマにした「火天の城」(東映)や、白土三平原作の漫画を映画化した「カムイ外伝」(松竹)など、今秋公開の話題作が 集中した。「ロケ誘致は他自治体との競争。制作側の要望を素早くつかみ、地元調整をいかにスムーズに行うかが鍵」。滋賀LOの片山昇さんは話す。 他府県の支援は、ロケ地探しや撮影の許認可手続きの助言が中心だが、滋賀では「地元との橋渡し」を意識し、さらに踏み込んだ支援を行う。 |
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