マンガを語ろう:「まちなか交流館ゆうゆうかん」副館長・高峯陽子さん /滋賀
◆「風の谷のナウシカ」宮崎駿(徳間書店)
◇「生きるとは」一貫したテーマ 信じた道歩む姿を手本に--高峯陽子さん(31)
宮崎駿の「風の谷のナウシカ」は読むたびに新しい発見があり、深みのあるマンガです。出会いは、小学校低学年のころテレビで見たアニメ映画版。絵が奇麗で、録画したビデオを2歳上の姉と一緒に繰り返し見て、セリフを暗記しました。高校時代には、学校の図書館で徳間書店から出版されたマンガを見つけて、さらにのめり込みました。自分で全巻を買いそろえ、今でも読み返してます。
内容は決して楽しくなく、重たくて哲学的です。映画では自然対科学文明、小さい国対大きな国といった明確な対立構造が描かれていますが、マンガはそう単純ではありません。さまざまな価値観が入り乱れ、宗教や人権問題も登場してきます。そこに貫かれているのは「生きるとは何か」というテーマでした。
この作品で私が惹(ひ)き付けられるのは、生き物を愛し、理不尽なことに怒りを抱くナウシカの姿勢です。風の谷の姫ナウシカが、「不浄」のものたちを愛し、自分が正しいと信じる道を歩む姿に、私もそうありたいと思わされます。
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