あふぇりえいと

2009年12月23日水曜日

なるほドリ:滋賀の伝統食って? /滋賀

なるほドリ:滋賀の伝統食って? /滋賀

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 ◇納豆餅など地域によりいろいろ--年末年始に作ってみてはいかが

 なるほドリ もうすぐお正月。都会に出た人が帰ってきたり、親族が集まったりして、にぎやかに食卓を囲む機会も増えそうだね。滋賀の「ふるさとの味」ってどんなの?

 記者 地元の味を伝え、残そうと活動している「滋賀の食事文化研究会」がこのほど出版した、伝統食の料理本「つくってみよう滋賀の味」(サンライズ出版)を見てみましょう。例えば正月のお雑煮。湖南や湖西は、白みそ仕立てで丸餅。サトイモも入っていて、京都の影響を受けているとか。一方、湖北では澄まし汁に焼かない丸餅。具は入れても大根か水菜くらいとシンプルだそうです。

 ほかにも、冬場の伝統食として、長浜市南浜町独特のなれずし「びわますのこけらずし」や、大津市の坂本、千野、仰木など比叡山ろくの農村で作られる「納豆餅」などが紹介されています。

 Q 地域によっていろいろあるんだね。そもそも、滋賀の伝統食の特徴って?

 A 同会会長の榎和子・滋賀短大名誉教授は「微生物を管理して魚を発酵させる『ふなずし』など調理技術のレベルが高く、また、そうした調理法をみんなができるところが素晴らしい」と評価します。その背景として、滋賀には寺が多いことを挙げ、「寺社での行事ごとに地域の人が料理を持ち寄ったり、一緒にお汁を炊いたりして、技術を家庭に持ち帰ったためでは」と話しています。

 Q なにげなく食べていたけど、貴重な文化なんだね。

 A そうですね。県教委は98年、県内の伝統食を「滋賀の食文化財」として、県無形民俗文化財に選びました。ふなずしに代表される湖魚のなれずし ▽産卵期の琵琶湖固有種・びわますを使ったアメノイオ御飯▽日野町鎌掛あたりに自生していた日野菜を使った日野菜漬▽丁稚(でっち)が奉公先への土産に持っていったという丁稚羊羹(でっちようかん)▽琵琶湖の魚介を使った湖魚の佃煮(つくだに)--です。ちなみに、伝統食を民俗文化財に選んでいる例は、全国的にも珍しいそうです。

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