漁に励む杉本さん(右)ら=琵琶湖で |
琵琶湖の冬の風物詩「氷魚(ひうお)漁」が、湖一帯で始まり、早朝から漁船が沖合に繰り出している。
氷魚は、アユの稚魚。10日午前6時すぎ、朝焼けの空が伊吹山をうっすら染める中、湖北町今西を出港した漁師の杉本剛さん(52)ら5人の舟が、1・5キロ沖合に仕掛けられた「えり」と呼ばれる定置網に向かった。
吐く息が白い。冷たい水しぶきを浴びながら、全員でたぐる網。ぐいっ、と引き寄せると、名前の通り氷のような透き通った2~3センチの氷魚がキラキラと跳びはねた。「酢としょうゆを混ぜて食べるとおいしいよ」。杉本さんの顔に笑みが広がった。
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