従来の勧善懲悪型とは異なり、戦わないことが誇りというヒーローを描いたアニメ「滋賀ッツマン」が人気を博している。“地域密着”をテーマに、個 性的な得意技を持った各地のご当地キャラクターが次々に登場するのが受け、昨年9月にびわ湖放送(BBC)で放映開始されてから半年で映画が上映。今月8 日にはDVDも発売される予定で、一風変わったニューヒーローのファンがますます増えそうだ。
地域の歴史や文化などを生かしたキャラを作り、地元に愛着を持ってもらおうと、番組製作チーム「藤井組」(守山市)がBBCと共同で企画した。放 映開始以降、視聴者からは「身近な地域の話題が取り上げられて楽しい」などの反響があり、これまでにキャラクターの投稿も1000件以上寄せられたとい う。
滋賀ッツマンは、県章の形をしたヘルメットをかぶり、スーパーマンのような風貌(ふうぼう)。プロフィルでは、活躍しないことが本当の平和だという信念を持ち、今だに戦ったことがないため、「怪力の持ち主らしい」などと記されている。
得意技は、各地域を守るヒーローを次々と誕生させること。これまでに、地元の観光名所を紹介する長浜の「ながはマーメイド」や、近江商人の格好をした近江八幡の「おうみ8まん」など、約30のキャラクターが登場している。
2月には、ワーナーマイカルシネマズ草津(草津市)で3日間にわたって映画を上映。約1800枚分の予約チケットが1時間でほぼ完売し、多くの家族連れらでにぎわった。
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