屋台だるまや /滋賀
<大津市馬場1の11の10(077・558・8282)>
◇古着屋から焼き肉屋に
「お待ちどー」。もうもうと上がる油煙をくぐって肉を差し出す手を見て、ぎょっとした。甲に店名と同じ「だるま」のタトゥー。恐る恐る目を上げると、一見怖そうなオーナー、植田雅弘さん(31)の人懐こい笑顔がのぞいた。
琵琶湖からJR膳所駅前に抜ける「ときめき坂」の入り口に、昨年8月のびわ湖花火大会当日に開店した。実は一昨年秋まで、同じ場所で古着屋を経営していた植田さん。後輩に店長を任せて自分はとび職をしていたが、ある日店を訪れると、並んでいたビンテージジーンズなど高価な商品ごと店長は姿を消していた。「商品より、信頼していた人に裏切られたのがショック。でもだるまと一緒で転んでも起き上がる」と今は意に介さない。好物でもあるホルモン(内臓)がメーンの焼き肉屋に転身した。
ホルモンは鮮度と下処理が命。コネがものを言う世界だが、妻の母親が京都・祇園などで焼き肉店を経営していた縁で、京都の老舗精肉店から新鮮なホルモンの仕入れに成功。さらに県内の食肉処理場を飛び込みで回り、春からは近江牛の仕入れも決まった。
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