装身具や角杯、交流を探る──「ユーラシアの風 新羅へ」展
古代朝鮮半島の国家、新羅(356―935年)の遺跡からの出土品を中心に紹介する「ユーラシアの風 新羅へ」展が、滋賀県甲賀市のMIHO MUSEUM(ミホ・ミュージアム)で6月7日まで開かれている。ユーラシア大陸各地の相互交流の中で栄えた文明として、新羅をとらえ直すのが狙いだ。
展示されているのは、金製の装身具や冠、宝剣、角杯、金属器など約150点で、うち約40点が韓国国立慶州博物館の所蔵品。韓国だけでなく、中国や西アジア、中央アジア、欧州、日本など、新羅と同時期の各地の出土品も展示し、類似性や互いへの影響を考察している。
このうち「装飾宝剣」は6世紀の慶州の古墳から出土した副葬品。メノウやガラスで飾られ、精密な金細工が施された短剣で、被葬者のための守り刀だったと見られている。同様の形状の短剣はカザフスタンなどでも出土しており、源流はイランと考えられている。新羅と西方地域との交流を物語る作品だ。
「金冠飾」は5世紀の慶州の遺跡から出土し、金板に透かし彫りを施して作られている。400以上の小さな飾りが金線で取り付けられ、鳥の翼のようなV字形をしている。ウズベキスタンや中国、高句麗などの壁画に似た形状の冠が描かれているという。
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