当地の逸品:ちょうじ最中(麩の吉井) /滋賀
◇お麩が主役のスイーツ 創業以来の製法、新たな魅力加え
食卓ではちょっと控えめな伝統食品「麩(ふ)」を、堂々の「主役」にしたオリジナルのスイーツだ。丹念に焼き上げた麩で、あんこと黒ごまを挟み込んだ「ちょうじ最中(もなか)」。麩の専門店「麩の吉井」の店頭に立つ古川通子さん(73)は「食べ始めたら止まりませんよ。私は毎回4個はいきますからね」と話す。
ぱふぱふと軽やかな「丁字麩」は地元の特産で、約400年の歴史があるとされる。近江八幡市の開祖とされる豊臣秀次(1568~1595年)が、天守閣から碁盤目状の美しい街並みを見て、「兵糧(ひょうろう)に欠かせない麩を、眼下の街並みのように角形にせよ。なお城下に住む民を忘れないよう麩の両面に条線を入れておけ」と命じたというのが、四角形の麩が誕生した由縁だ。
その作り方はシンプルなだけに難しい。小麦粉に塩、水を加えてこねると、ねばねばとした植物性たんぱく質のグルテンが残る。さらに手作業で練り上げ、四角い形をした型に入れて焼き上げる。同店は1932年の創業以来、その製法を守り続けている。
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