| サンライズ出版から「邪馬台国近江説」を出版した後藤さん(左)と、自費で「邪馬台国近江説」を出版した守山市の澤井さん | 大和説と九州説に二分され、古代史最大の謎とされる邪馬台国論争。奈良県桜井市の纒向遺跡で昨秋に巨大建物跡が見つかり、大和説が有力とされる中、「邪馬 台国近江説」という全く同じ書名の本の出版が相次いだ。別々の切り口から、滋賀県守山市の伊勢遺跡にこそ卑弥呼がいた-と説く。 ■「論争に一石、投じたい」 著者は、サンライズ出版(彦根市)から2月に発行した雑誌編集者の後藤聡一さん(52)=東京都港区=と、幻冬舎ルネッサンス(東京)で1月に自 費出版したキャリアコンサルタントの澤井良介さん(64)=守山市伊勢町=。「日本のルーツを探るのにロマンを感じる」と口をそろえる。 いずれの「近江説」も着目する弥生時代後期の伊勢遺跡は、直径220メートルの円形に配された祭殿形式の建物跡が2001年に出土した巨大な集落跡。 後藤さんは出土当時から興味を持ち、調べ始めた。03年からインターネット上に「近江邪馬台国論」を日記形式で発表。遺跡や出土品の規模、神域としての造りの特殊性から「伊勢遺跡こそが邪馬台国」と言い切る。 |
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