鈴鹿峠にかかる滋賀県甲賀市土山町には、昔から伝わる「大蟹伝説」がある。
いつの頃からか、鈴鹿山に怪物のような大きい蟹が棲みついて、旅人や村人たちを襲って食べるようになった。大蟹は朝になると霧を吹き、夕方には風を起こし て暴れまわっていた。大蟹を恐れた村人達は、一人、また一人と家を捨てて村を逃げ去っていき、やがて村には一人もいなくなってしまった。
その噂を聞きつけた観音様は「これは大変なことだ」と思われ、京の都に住む高僧の夢の中に現れると「大蟹を退治するように」と指示した。
いつの頃からか、鈴鹿山に怪物のような大きい蟹が棲みついて、旅人や村人たちを襲って食べるようになった。大蟹は朝になると霧を吹き、夕方には風を起こし て暴れまわっていた。大蟹を恐れた村人達は、一人、また一人と家を捨てて村を逃げ去っていき、やがて村には一人もいなくなってしまった。
その噂を聞きつけた観音様は「これは大変なことだ」と思われ、京の都に住む高僧の夢の中に現れると「大蟹を退治するように」と指示した。
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