◇どんどん意見ぶつけよう、だれもが住みやすい街へ--みらいもりやま21執行役員・神野晋一さん(29)=守山市
JR守山駅周辺の中心市街地約146ヘクタールを整備し、子どもからお年寄りまでだれもが住みやすい街をつくろうと、同所での福祉や文化などの施設づくりを計画する守山市。その守山市の動きを民間の視点から支援しようと、地元企業の幹部らを含む住民らが出資するまちづくり会社「みらいもりやま21」(清原健社長)が今年9月に発足した。どのようにしてにぎわいをつくるのか。同市で育った同社執行役員、神野晋一さん(29)=同市岡町=に話を聞いた。【南文枝】
--執行役員となったきっかけは
子どものころと比べて、元気がなくなっているように感じる街のために何かできないかをずっと考えていた。みらいもりやま21の関係者から「一緒に守山を盛り上げないか」と誘われ、参加を決めたのがきっかけだ。
学生時代は、市中心部の商店街を自転車でぶらつき、おもちゃ屋やレコード屋を回ったりしたが、成人してからは、用がないと行かなくなってしまった。
どうしたら街に魅力を取り戻せるのか。それを考えるのは、これから街と付き合っていく自分のような若い世代。若い感性で意見を言うことが自分の役割だと思う。
--街の現状はどうか
近くの自治体に住んでいる人たちから、守山駅で電車を降りる用事がない、という話を聞く。郊外は、大型商業施設などができてにぎわっているが、中心市街地の商店街には人が訪れてくれない。
しかし、JRの新快速が止まる駅(守山駅)の近くにマンションなど住む場所があり、市民病院も近いなど、バランスがとれていると評価する人も多い。魅力のある店舗やイベントなどの付加価値を付ければ、人は集まるだろう。
--活性化のための方策は
まず、守山がどんな街で、どこで何をやっているのかを情報発信する。今月初めに会社のホームページ(http://moriyama21.jp)を開設し、市の歴史や花の名所、祭りなどの紹介を始めた。市民の活動を掲載したり、インターネットを利用したアンケートで守山の名産品を決めるなどの取り組みも計画中だ。
また、多くの人に集まってもらえるようなイベントを開催する。東京や大阪などで、守山出身のアーティストに出会うことがよくある。例えば、そのような芸術家たちを集めて大規模な作品展を開いてはどうか。1週間でいいから、人に来てもらうことが大切だ。
--課題、意気込みは
どうやって市民をまちづくりの活動に巻き込んでいくかだ。興味のある人はいるが、参加しにくい雰囲気があるようだ。知恵を出してもらうことも大事だが、まず、一緒に動いてほしい。シンプルな事を続けていくことが大きな盛り上がりにつながる。まちづくり会社に、どんどん意見をぶつけてほしい。
理想は、生まれてから死ぬまで住み続けられる街をつくること。これから住んでいく自分たちの世代が魅力を感じる街にするためにも、若い人たちの参加は必要で、呼びかけたい。行政や民間の枠にこだわらずに取り組みたいと思っている。
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