なるほドリ:高島・新旭沖に浮かぶ“軍艦島”は何? /滋賀
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◇湖底の砂利や砂、採取する台船 環境保全へ3月末で全廃
なるほドリ 高島市新旭町の針江浜の琵琶湖上に“軍艦島”のようなものが見えるね。あれは何?
記者 湖底から砂利や砂を採取する船(作業台船)です。砂利や砂はコンクリートの骨材など建設資材として使われます。台船作業の担当者に聞くと、沖合300~400メートルの湖上に浮かべ、6~7メートルの湖底から土砂と水が交じった状態でくみ上げており、砂利や砂だけ分離して運搬船で湖岸に運びます。台船は長さ約40メートル、幅約15メートル、高さ約10メートル。“軍艦島”に見えたのももっともかな。
Q 高島沖の他でも琵琶湖から砂利や砂を取っているの?
A 20年もこの台船で作業する担当者は、南湖にはかつて台船が四つくらいあった、と言います。琵琶湖の環境保全のため廃止され、今は高島沖の1カ所だけ。ここも県の認可が切れる今年3月末までで、琵琶湖からの砂利や砂の採取は全廃となります。
Q 全廃とは歴史的なことだね。詳しく教えて。
A 県などによると、琵琶湖の砂利(砂を含む)採取は1965年ごろから始まり、採取認可量は80年代~90年代にかけて年間20万立方メートル(約34万トン)を超えていました。関係企業が協同組合を組織して採取。愛知川砂利採取業▽滋賀総合開発▽大津砂利採取販売▽湖西建設骨材--の4協同組合です。愛知川は94年、滋賀総合は02年、大津は09年に採取廃止に至りました。
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