信楽窯元散策路 滋賀県甲賀市
階段状の登り窯 壮観
たぬきの置物といえば信楽焼。秋雨に打たれ落ち着いたたたずまいをみせる焼き物の里、滋賀県甲賀(こうか)市信楽町を「信楽窯元散策路マップ」片手に歩くと、新しい顔が見えてきた。
起点は信楽焼のこま犬が鎮座する新宮神社。緩やかな坂道を上り、鉄のオブジェを曲がると「文五郎窯」(ガス窯)に出合った。兄が陶製浴槽などの大物を、30代の弟が作る食器は和洋どちらにも合う食器が狙いで、オシャレだ。
来た道を少し戻り「ろくろ坂」を上っていく。目印は道路に埋め込まれた陶板や陶製の道標。突き当たりに登り窯の「明山窯」が見えてきた。山の斜面
を利用して、どっしりした窯が階段状に連なる光景は壮観。現在、町内に20基ほど登り窯が残っているが、このうち稼働しているのは6基だ。上薬の倉庫だっ
た建物は喫茶に改装、ゆっくりくつろげる。
山手でレンガの煙突が立つ「谷寛窯」(同)も、敷地にかつての重油窯や師範学校の建物を移築してギャラリーにし、訪れる人たちに憩いの場を提供し
ている。ある女性客は「手触りの良さと手の中に吸い付くように収まる形の良さに魅了されました」と、窯の前の棚に並んだ茶わんに引き寄せられていた。
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