滋賀県東近江市清水町にある清水神社の裏には、以前は清水川に注ぐ湧水が出ていた。今では水が湧かなくなってしまい、人口の川になっているが、この湧水は夏には手が切れるように冷たく、冬には温泉のように暖かかった。
昔、初冬の頃、瑞々しい大きな大根を漬物にしようと、老婆が清水川で洗っていた。老婆の側には大根が山のように積まれてあった。そこへ一人の旅の僧が通り 掛った。その容姿は、草鞋の緒も擦り切れそうで、黒染めの衣もボロボロであった。僧は「大根を一本くれないか」と、老婆に頼んだ。老婆は僧のみすぼらしい 姿を見て、「この大根は不味くて、食べられない」と断った。「では、何故食べられない大根を洗っているの尾ですか?」と言って、僧は立ち去った。再び、老 婆が大根を洗おうとすると、湧水はピタッと止まり、川はみるみる干上がってしまった。
昔、初冬の頃、瑞々しい大きな大根を漬物にしようと、老婆が清水川で洗っていた。老婆の側には大根が山のように積まれてあった。そこへ一人の旅の僧が通り 掛った。その容姿は、草鞋の緒も擦り切れそうで、黒染めの衣もボロボロであった。僧は「大根を一本くれないか」と、老婆に頼んだ。老婆は僧のみすぼらしい 姿を見て、「この大根は不味くて、食べられない」と断った。「では、何故食べられない大根を洗っているの尾ですか?」と言って、僧は立ち去った。再び、老 婆が大根を洗おうとすると、湧水はピタッと止まり、川はみるみる干上がってしまった。
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