あふぇりえいと

2011年5月6日金曜日

30年前の絵馬、大学生復元…滋賀

30年前の絵馬、大学生復元…滋賀

 須賀神社(滋賀県大津市羽栗)の傷んだ絵馬2枚が、成安造形大の学生の手で約130年ぶりに新調された。

 神社のご神体を守る「随身(ずいじん)」が描かれ、例祭の時に神輿(みこし)を安置する神社の御旅所に飾られていたが、顔料が剥がれて傷んでいたため、住民が復元を依頼した。学生たちは「作業に苦労したが、納得いくものが作れた」と話している。

 2008年に御旅所の建て替えが決まり、絵馬も新調することになった。当時宮総代を務めていた北川雅也さん(76)が、近くの集落の倉庫に同大学の学生が農業をPRする絵を描いたと知り、制作を依頼した。大学側は「学生にとって、いい経験になる」と快諾。日本画を学ぶ3年の酒井優さん(20)ら4人が中心となり、1年生だった09年から、特別演習として取り組むことにした。

 絵馬はご神体の両側に飾られ、両手に弓と矢を持った平安装束の男性が、それぞれご神体の方を向いて座った姿が描かれている。裏面の墨書から明治11年(1878年)に奉納されたとみられ、顔が消えかかるほど傷んでいた。

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