当地の逸品:木の器、カトラリー(ギャラリー マンマミーア) /滋賀
◇温かさとデザインにこだわり--使えば使うほど味が
のどかな甲南の田園風景が見渡せる高台に、木工職人の川端健夫さん(39)がパティシエの妻美愛(みあ)さん(34)と営む店がある。カフェとギャラリー、すぐ隣には健夫さんの工房。木造の建物の中ではゆったりとした時間が流れている。
健夫さんは東京の職業訓練校で木工の技術を学んだ後、木工作家の木内明彦さんに師事。美愛さんも東京のケーキ屋で腕を磨いた。「2人の作ったものを見てもらえる、こじんまりしたお店をやろう」と、知人の紹介で見つけたここに引っ越した。「お化け屋敷」と呼ばれていた空き家に夫妻でしっくいを塗り、床を張り直し、周囲の草を刈って、04年にオープンした。
店には健夫さんが作ったテーブルや椅子を置いた。造形的に美しい家具作りを目指していたが、今年4歳になる長男が生まれる前、助産婦に「シロップを飲ませるスプーンを作ってみたら?」と勧められ、まだ見ぬ息子の口や手のサイズを想像しながら試行錯誤した。これまでとは違うじわっとした温かい気持ちになり、「こういうの、いいな」と思った。以来、木の器やカトラリーといった「暮らしの道具」を手掛けるようになった。
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