あふぇりえいと

2010年5月13日木曜日

交流の雪花、今年も 韓国と対馬、雨森結ぶ花に--長浜

ヒトツバタゴ:交流の雪花、今年も 韓国と対馬、雨森結ぶ花に--長浜 /滋賀
 ◇芳州庵が増やす取り組み

 朝鮮半島に近い対馬(長崎県)北端の群生地が国の天然記念物に指定され、雪のような白い花が咲く「ヒトツバタゴ」(モクセイ科)。長浜市高月町雨森(あめのもり)の「東アジア交流ハウス雨森芳州庵」で、対馬から贈られたこの「交流の雪花」が咲き始めた。【桑田潔】

 同庵は84年、県の「小さな世界都市づくりモデル事業」の指定を受け、江戸時代に朝鮮外交に尽力した儒学者、雨森芳州(1668~1755)を顕彰する目的で建てられた。韓国の高校生らを招き、雨森地区の民家にホームステイしてもらうなど、草の根の国際交流活動を続けてきた。

 芳州は近江の国・雨森郷に生まれ、江戸で木下順庵に師事し、対馬藩に任官。江戸に向かう朝鮮通信使に同行するなど、対馬を拠点に外交・文化・学術の分野で多くの業績を残した。

 30年前から数回にわたり、芳州の墓がある対島から雨森地区にヒトツバタゴの苗が贈られた。見慣れない花で別名は「なんじゃもんじゃ」。現在、庵内に6本、同地区内に4本。初めに寄贈された木は高さ約7メートルに成長し、今年は寒さ続きのためか、開花が例年より約1週間遅れたが、まぶしい新緑の庵庭で咲き始め、そこだけ雪が舞い降りたよう。

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