あふぇりえいと

2010年10月30日土曜日

ユニーク授業:野洲市立三上小学校 音楽も「主要」教科

ユニーク授業:野洲市立三上小学校 音楽も「主要」教科 /滋賀

 「ドッミッファッ」。階段を上がる児童らがリズミカルに音階を口ずさむ。すべての階段の側面に張り付けられた、音階と音の高さが書かれたプラスチック板は、教員らの手作りだ。音楽教科で国の研究指定校にもなっている野洲市立三上小学校だが、実は音楽専攻の教員は校長のみ。ピアノを弾ける教員もほとんどおらず、かつては音楽の授業が負担になっていたという。

 「算数など『主要5教科』に対し、音楽は『芸能4教科』と軽く扱われる。でも卒業後もずっと使っていくのは後者。生きるために主要なのは、むしろ4教科だろう」。5年前に着任した藤池聡校長(58)は言う。自身は中学の音楽教諭一筋。「音楽がよく分からない」という教員の相談に発奮し、それまで人権教育一辺倒だった掲示物などの校内研究を、思い切ってすべて音楽関係に替えた。学年ごとに歌うだけだった音楽発表会も、3学年ずつが協力して作る音楽劇に変更。うがいのテーマ曲からダンス曲まで、藤池校長が同校で作った曲は30曲にも上る。

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